内分泌内科

体のホルモンの異常でおこる病気の治療をおこないます。健診などで甲状腺の異常を指摘された場合には、内分泌専門医がいる当院に早めにご相談ください。

内分泌内科とは

内分泌内科では、ホルモンの過剰や不足をきたす疾患の診断、治療を行います。体重や体調の変化、血糖値の異常や脂質異常症などの背景に、ホルモンの異常が隠れていることもあります。ホルモンの異常を心配されるようなことがありましたら、専門医がいる当院にご相談ください。難病指定医を有しますので、医療費助成の申請についてのご相談も承ります。

甲状腺疾患

バセドウ病、橋本病、健診で甲状腺の異常を指摘された場合はご相談ください。

 

副腎、下垂体疾患

単なる高血圧とおもっていたら、実は副腎や下垂体に異常がある場合があります。
当院では必要な負荷試験をおこない、正確な診断をしています。

症状によっては、より高次の治療が必要な場合もあります。当院では連携をとっている高次医療機関にスムーズにご紹介することが可能です。

甲状腺や内分泌の病気かなと思ったら

このような方は受診をおすすめします

  • 甲状腺の異常を指摘された
  • 急に体重が減る、増える
  • 若年の高血圧
  • 体がだるい
  • 動悸がする
  • 脈が早い など

当院での内分泌内科診療

内分泌内科専門医

院長は内分泌内科の専門医ですので、安定した患者さんであれば、専門機関と同等の治療を当院でおこなうことができます。

負荷試験・超音波の検査に対応

採血や負荷試験、超音波の検査ができるため、初期対応・診断・治療についての即時対応が可能です。

高次の医療機関とのスムーズな連携

当院で対応できない場合でも、高次の医療機関と連携しているため、スムーズに紹介することができます。

代表的な疾患

バセドウ病

甲状腺がほぼ一様に腫れて、そこからホルモンが大量に分泌されるためにおこる疾患で、約半数は眼球突出を伴います。ドイツの医師バセドウが最初に報告したので、この名がつけられました。女性に多く、20-30代に多いとされています。原因は明らかではありませんが、自己免疫により甲状腺を刺激する抗体が出現するために発症すると考えられています。症状としては、動悸、発汗、手指の震え、だるさ、体重減少、食欲亢進、精神的不安定、不眠、微熱、下痢、月経不順などがあります。治療としては、内科的治療、放射線治療、外科的治療の3種類が挙げられます。日本では内科的治療が最も多く、服薬量を調節しながら2~3年間服用を続けると、多くの人が寛解します。薬の副作用や、薬で寛解しない場合は、他の専門医療機関での放射線治療や外科的治療を検討します。

 

橋本病

自己免疫により甲状腺を壊してしまう抗体が出現し、甲状腺が腫れたり、甲状腺機能低下症をきたす疾患です。九州大学の橋本策博士が1912年に世界ではじめて報告したので、この名がつけられました。やはり、女性に多く、女性の10~20人に1人の割合で認められます。すべての人が甲状腺機能低下症になるわけではありませんが、機能低下症になると、疲れやすい、むくみ、体重増加、寒がり、皮膚の乾燥、便秘、無気力、コレステロール値の上昇などをきたします。治療としては、甲状腺ホルモン剤を内服します。適切な量で甲状腺機能が正常化すれば、全く普通の人と同じ生活をすることができます。

 

結節性甲状腺腫

甲状腺に1~数個のしこり(結節)を認める疾患です。甲状腺にしこりを見つけることは非常に多く、健診や人間ドック、超音波技術の普及により、5人に1人はしこりが見つかると報告されています。しこりを見つけた場合は、甲状腺機能の評価と超音波検査にて悪性か良性かを診断していきます。甲状腺のしこりの95%は良性ですが、細い針を刺して甲状腺の細胞を採り顕微鏡でみる検査(穿刺吸引細胞診)を行い、手術が必要なものかどうかを判断します。甲状腺機能が正常で良性であれば、すぐに治療が必要になることはありません。ただし、悪性腫瘍との区別が難しい場合や大きさが変わる場合もありますので、半年から1年に一度の検査で経過観察します。悪性腫瘍を見つけた場合、その9割近くは高分化がんの乳頭がんであり悪性度の低いものが多いですが、原則は手術療法となります。精密検査と手術適応の判断をするべく、専門の高次医療機関をご紹介いたします。

 

原発性アルドステロン症

副腎皮質ホルモンの一つである、アルドステロンは体内にナトリウムを溜め込む作用をもつため、血圧を上げる作用があります。副腎からアルドステロンが過剰に分泌されることにより、血圧が上昇する病気を原発性アルドステロン症といいます。最近の報告では、日本人の高血圧症患者さんの3-10%前後を占め、まれな病気ではありません。一番多い原因は、副腎にアルドステロンを作る腫瘍ができることです。ただし、ほとんどが良性腫瘍です。片側に病気がある場合は手術で治る可能性が高く、両側の副腎に病変がある場合は薬物療法が必要になります。脳・心血管合併症を起こし易い病気とされておりますが、必要に応じて腫瘍の手術や適切な内服薬の選択で治療することができます。

 

下垂体疾患

下垂体とは脳の底部にある小さな器官ですが、全身のホルモンの司令塔であり、前葉と後葉があります。前葉は、成長ホルモンやプロラクチン(乳汁分泌の調節)、甲状腺、副腎、性腺などを調節するホルモンを、後葉は尿量を調節するホルモンや子宮を収縮させるホルモンを分泌しています。下垂体腫瘍は脳腫瘍の17%程度を占め、年間発生率は入口10万人に2〜3例です。多くが良性腫瘍ですが、特にホルモン分泌に異常をきたす腫瘍の場合には手術が必要です。また、下垂体機能低下症の場合には、生命活動に必要なホルモンの調節ができなくなるため、適切な治療が必要です。いずれも、診断に必要な検査を当院で行い、精密検査や治療方針の判断をするべく、専門の高次医療機関をご紹介いたします。病態の安定した患者さんであれば、当院で治療を継続することが可能です。

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国分寺市のかかりつけ医なら中島クリニック。まずはお気軽にお問い合わせください。

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