糖尿病内科

糖尿病は自覚症状が乏しく、気付かないうちに合併症が進みやすい疾患です。

ただし、早期に対応することで、病気の進行を防ぎ合併症を予防することができます。血糖値が高めの方はすぐに当院にご相談ください。

糖尿病とは

糖尿病とは

慢性的に血糖値が高くなった状態が「糖尿病」です。

血糖値が高い状態をほうっておくと、
眼(糖尿病網膜症)・腎臓(糖尿病腎症)・神経(糖尿病神経障害)といった糖尿病独特の合併症や、心筋梗塞・脳梗塞などの動脈硬化の病気が起こってきます。

合併症の進行度を知るのに、自覚症状はあてになりません。
特に症状がなくても、実は病気が進行していて、合併症を引き起こすケースは少なくないのです。
「血糖値が高い」と指摘されたら、「症状がないから大丈夫」とほうっておくのではなく、自分の体がどういう状態なのか、まずは正しく理解しましょう。まずは糖尿病の治療に取り組むことで、新たに合併症が起こることや、すでにある合併症の進行を防ぎ、健康な人とほとんど変わらない生活を送ることができます。


血糖コントロールに取り組むために、そして合併症を予防するために、糖尿病のことを良く知って、上手につきあっていきましょう。

日本における糖尿病の状況

平成28年の国民健康・栄養調査によると、糖尿病患者さんは、
「糖尿病が強く疑われる人(HbA1c(JDS)6.1%以上ないし糖尿病治療中)」1,000万人
「糖尿病の可能性を否定できない人( HbA1c(JDS)5.6%以上6.1%未満 )」1,000万人
と合わせ、全国に2,000万人いると推定されています。

(参考)平成24年糖尿病実態調査では、糖尿病が強く疑われる人約950万人、糖尿病の可能性が否定できない人との合計約2,050万人

かつての調査と比べて、糖の問題を抱えている方の数は抑制傾向があります。
また、糖尿病が強く疑われる人の治療状況について、「現在治療を受けている」と回答したは76.6%と平成24年度の65.2%から増加しています。
これは、糖尿病に向き合い、治療に取り組んでいただけている方が増えてきていることを示しています。治療手段も格段に進歩してきており、今後、合併症の発症がより抑制されていくことが期待されています。

血糖値とは インスリンとは

我々の食事から得られた糖質や、肝臓などで作られた糖は、血液を介して、全身に活動のエネルギー源として供給されます。
血糖値とは、血液中のブトウ糖の濃度のことで、健康な人では、常に正常範囲に保たれ、原則、空腹時で80~110mg/dl、食後で140mg/dlをこえることはありません。
血糖値が高い状態をほうっておくと、失明・腎不全・神経障害といった糖尿病独特の合併症や、心筋梗塞・脳梗塞などの動脈硬化の病気が起こってきます。

インスリンは、体が糖をエネルギーとして利用するために不可欠なホルモンであり、血液中の糖を、全身の細胞に取り込むのを助けます。健康な人では、このインスリンの量が適切にコントロールされ、その結果、血糖値が正常に保たれます。
糖尿病では、このインスリンというホルモンが十分に分泌されなかったり、その効きが悪くなってしまっています。インスリンが十分に作用できないと、患者さんの血糖値が高くなってしまうばかりか、糖をエネルギー源として上手に利用することができなくなり、どんどん痩せてしまいます。糖尿病治療の目的のひとつは、糖の代謝を正常化させることにあります。

糖尿病かなと思ったら

こんな症状の方は受診をおすすめします
  • 健診などで血糖値の異常があり再検査になった
  • 血糖値が少し高い
  • ひどく喉が渇く
  • 尿の回数が多く、量が多い
  • 体重が急に減る など

当院での糖尿病診療

糖尿病の検査

当院では、受診したその日に血糖値とHbA1c値を測定することができます。このことにより、病態の変化に速やかに対応して治療方針を決めていくことが可能です。

また、腎臓や動脈硬化といった合併症について、尿検査、心電図検査、血管機能検査(CAVI)、頸動脈エコーなどを用いて評価しています。眼底検査については、当院で評価ができませんので、連携する眼科の受診をお願いしております。また、CTやMRI、より高度な精密検査が必要な場合には、連携する診療可能な医療機関を紹介させていただきます。

糖尿病の治療

当院では、食事・運動療法を基本とし、患者さんの病態にあわせて、適切な薬物療法を提案するようにしております。内服薬はもちろんですが、インスリンなど注射製剤の自己注射、血糖自己測定やインスリンポンプ療法なども行っております。必要な場合には自己注射の外来導入も可能です。ただし、重篤な病態や入院が望ましいと判断された場合には、連携する高次医療機関へ紹介させていただきます。

糖尿病教室を開催

当院では、2ヶ月に1回の糖尿病教室を開催しています。

糖尿病は、患者さんにとって一生付き合っていかなければならない疾患です。

薬を飲まなければいけない、食事毎に気をつけなければいけないことがある、など患者さんには注意すべき点がたくさんあります。

治療を長期継続するためには、医師に言われたことをするだけでなく、なぜやらなければならないのかを患者さん自身が理解する必要があります。

ただ、診療時間内にこれらすべてを説明することはできません。そのために、季節ごとに注意すべき点や新しい治療や薬の話、合併症の話などを「糖尿病教室」でおこない、知識の再認識をするようにしています。

一生付き合って行かなければいけない疾患だからこそ、大事なことを再確認していただく良い機会になればと思い、開催しています。

糖尿病教室のお知らせ一覧へ >

 新型コロナウイルスの感染拡大をふまえ、しばらく糖尿病教室の開催は見合わせます。ご了承ください。
第35回 糖尿病教室 中止 のお知らせ 日時:令和2年5月9日(土) 13:30~  場所:中島内科クリニック待合室
テーマ:「いまさらですが、メタボって何?」
演者:中島泰

上記のテーマで予定しておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大をふまえ、しばらく糖尿病教室の開催は見合わせます。ご了承ください。
第34回 糖尿病教室 日時:令和2年3月14日(土)13:30~ 場所:中島内科クリニック待合室
テーマ:「フットケア 第6弾」 -自分の足を守りましょう-
 司会:中島泰  演者:担当看護師
第33回 糖尿病教室 日時:令和2年1月11日(土)13:30~ 場所:中島内科クリニック待合室
テーマ:「糖尿病と歯の健康」 -自分の歯は何本ありますか?-
 医師:中島泰
第32回 糖尿病教室 ・ 第55回 全国糖尿病週間 日時:令和1年11月9日(土)13:30~ 場所:中島内科クリニック待合室
テーマ:「サルコペニア・フレイル」、「シックディ(病気の日)」
 医師:中島泰

糖尿病教室の予定

2017.9.9(土) 13:00-14:00
第19回 糖尿病教室
場 所:中島内科クリニック待合室
テーマ:「運動療法について ~今日から始められる運動習慣~」

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慢性疾患を継続的かつ抜け落ちなく診るためにカスタマイズされた電子カルテを活用

当院では、糖尿病専門医として、一人ひとりの患者さんをしっかりと診ると同時に、統計的に診療状況を把握することも重要視しています。

例として、スマホに患者さんのデータを入力してもらうだけで血圧などの数値を医者とデータ共有することができる、「電子カルテ」の導入を進めております。これにより、医師は通院した日のデータだけでなく、毎日の細かなデータを見ながら、その人に一番あったよりよい治療を提案することが可能になります。一方、患者さんは自動で数値を転送できるため、入力の手間と治療のたびに手帳をもってくる必要がなくなります。

過去の診察を振り返り、慢性疾患の経過を抜けなく一覧することができるので、患者さんと医師が共通認識できるというメリットもあります。

当院でおこなっている糖尿病の代表的な治療法

食事療法・運動療法

食事と運動の両面からアプローチし、取り組んでいます。患者さんの生活習慣を踏まえた上で、取り組みやすく、またわかりやすい方法をお伝えしています。

 

内服薬

インスリンを出しやすくする薬、インスリンを効きやすくする薬、糖の排泄や吸収を調節する薬など、患者さんの状態にあった薬を処方いたします。

 

インスリンの自己注射/自己血糖測定

1型糖尿病の患者さんには絶対に指導が必要となります。患者さんが日常生活の中で継続して、安全に自己注射が行えるように指導いたします。

 

インスリンポンプ療法

ポンプの中にインスリンタンクを詰めて、プログラムにより自動で打つことができる治療法です。簡単な操作で、人目を気にせずインスリンの注入が可能です。

糖尿病の専門医がいる当院で受けることができます。

 

持続血糖測定器

センサーを肌に張り、スキャンすれば血糖値を簡単に計ることができる24時間自動で血糖値を測ることができる機械です。長期の合併症予防や血糖コントロールの改善に役立ちます。

治験の案内

当院では、臨床研究や新薬の治験に参加し、先進の糖尿病治療の発展に携わっております。
ご興味のある方は、お問い合わせください。

ご予約・ご相談はお気軽に

国分寺市のかかりつけ医なら中島クリニック。まずはお気軽にお問い合わせください。

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